20年ぶりといわれる大雪に遭遇

20142月8日から2月9日にかけての上から降る雪ではなく、縦、横、下から渦を巻く様な、粉雪。皆様も記憶に新しいと思います。診療所もキャンセルが多く、スタッフも遠くから来ている為、午後からは、順次帰宅の路に就かせました。私もいつもより1時間程早く帰宅しました。その時の出来ごとが、自分でも大変おかしく此処に、残そうと思います。   “診療所を出たのが、確か19時過ぎだったと思う。想像はしていたが、一面白い砂漠と化していた。まだ、足跡すら付いていない白い白い砂漠、

時より強い風が吹くと、白の粉じんが一面の模様を変えてしまう。私はその上に、月面に初めて足跡を残した、アポロ11号の事を思いながら、グサグサと少し大きめの足跡を付けながら前に進んだ。後ろを、振り向くともう白の粉じんが私の足跡を消そうとしている。やっと、西白井駅に着いた、

予想はしていたが、電車は大幅に遅れていた。動いているだけで良いと思った。待つ事40分程度、やっと電車が来た時には、私の体は、ほぼ全身の感覚が消失しょうとしていた。北総線に乗ると通常の北総線であった。淡々と走り白の粉じんは、電車のスピードに追い付かず、ほぼ真横に走り過ぎていった。やっと、新鎌ケ谷駅に着き次は

東武野田線である。言っておくが、私は一人の時は電車に優先権を与えない、どういう事かと言うと、電車に乗る為に走りこんで乗る事は余りしない。電車ごときに何故走る。余裕を持って乗れば良い。電車に自分が操られるのは嫌だ。東武野田線も決められた時間はあるが、そんなの関係ない的でしたが、たまたま五分程度待てば到着した。凍りついた肉体のまま乗り込んだ。

座席は空いていたが、濡れた服で隣のお客さんと接触するのが嫌で扉の所に立っていた。窓には、雪の模様が出来、白の粉じんが模様を変える。そのわずかな隙間から外を眺める。相変わらず、白の粉じんは健在だ。風が吹けば白の粉じんは小さな渦を巻き直ぐに模様を作る。突然自動車がノッキングをする様に止まる。アナウンスはあるが、独り言を言っている様で意味がつかめない。二、三分経てば、反対車線の電車がきた。待ち合わせをしていた様だ。駅に着けば、ドアをフルオープンし、少し長めに止まる、乗り遅れているお客さんを待っている様だ、しかし、中のお客さんそれもドアに近い両サイドのお客さんは、白の粉じんが容赦なく舞い込む。一瞬の間に二人のお客さんの頭は、白髪頭と成る。頭の白の粉じんを叩き落としながら、苦笑いをしている。そんな、同じ様な光景を四、五回見ていると、やっと柏駅に着いた。ここからは、常磐線である。この時すでに、九時頃か、常磐線は、上野方面の電車は不通に成っており、私の乗る、取手・土浦方面の電車だけであった。待つ事、十分位か電車に乗り込むと、電車は普段どうりのスピードで走り、すぐに取手に着いた。此処まで来たら、我が家に着いたのも同然と思い、先ず暖をとる為に、近くのパチンコ店に入り、

Wifeに迎えに来る様に連絡。帰ったメールを送るも、帰って来た返事は、駐車場が白の粉じんの餌食になり、迎えに行くのが不可能と言う、私の心をえぐり取る様な返事。一瞬私の目の前を白の粉じんが舞った。

もう沢山だと思いながらも、冷え固まって思考能力が10%有るか無いかの状態で残される手段を考える。後は・・・タクシーしか無いと思い西口のタクシー乗り場を見た。二十人程の人が、白の粉じんの餌食に成りながらも待っていた。皆さん傘を持っているし、乗り場には屋根も付いている。それなのに、皆さん真っ白なスーツを来て待っている様に見えた。そこでも、私の心が折れそうになった、とても待てないと思い反対の東口に回った、八名程待って居たが西口よりはましと並ぶ事にした。ここも、屋根は付いている、他のお客さんは傘を持っている私は、傘は無い。でも条件はほぼ同じ傘なんぞ、何の意味も持たない、腕が冷たいだけだ、と思いタクシーを待っていたが、タクシーが来ない、10分に一人の割合か、タクシーも雪と白の粉じんに襲われ、スリップをしながら、シクザグに走り去った。そろそろ、傘の威力が分かって来た。服に着いた白の粉じんは払い除ければ良いが、頭の白の粉じんは、払い除ければその時は良いが、それが数回続くと水分と成り、体の中に侵入して来るこの時私の心はほぼ折れていた。待つ事40分位か、やっと私の乗るべきタクシーのヘッドライトが目に微かではあるが見えてきた。タクシーのドアが開いても、最初の一歩が中々出ない、タクシーの座席に倒れこむ様に乗り込み、行き先を告げた。タクシーの運転手が気を利かし色々話し掛けてくれるが、口が凍っており、私の話は、氷の様に滑って、下に落ちていった。とうとう我が家、ドアを開けると、Wifeが戦争から帰って来た兵士を抱き締める様に抱き付いてきた。こんな光景は、この10数年無かったと思う。この時だけ白の粉じんに感謝しました。

                                        Dr.K

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