返報性のルール(ギブ アンド テイク)

この世の中、このルールはいたる所で見られると思います。冠婚葬祭も有る意味この範疇になるのでは無いでしょうか?

数年前、ある大学教授がクリスマス・カードを全く知らない人々に送ってみました、多少の反応は有ると思っていましたが、返事が山ほど返ってきたそうです。会った事も無い、名前も聞いた事が無い教授のところに沢山の返事が返って来たのです。このルールは「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない」というものです。

心理学者デニス・リーガンがこの返報性のルールの実験をしています。美術鑑賞という名目の実験に参加した被験者Aは、もう一人の被験者Bと共にいくつかの絵画の作品評定を行ないました。Bというのはあたかも別の被験者の様に振舞ってはいましたが、実はリーガン博士の助手だったのです。

研究の目的の為に、実験は二つの異なった条件下で行なわれました。第一の条件では、Bは本当の被験者に次の様な小さな親切をしました。短い休憩時間のあいだに数分間部屋を離れたと思うと、本当の被験者と自分の為に二本のコカ・コーラを手にして戻り、「コカ・コーラを買いに行っても良いかって実験者に聞いたら、良いと言うんで、君の分も買って来たよ」と行ったのです。

第二の条件では、Bは被験者に対して恩を施すことはしませんでした。つまり、二分間の休みに部屋から出て行き、なにも手にせずに戻って来たのです。これ以外の点に関しては、Bは二つの条件とも全く同じ様に振る舞いました。全ての絵画の評定が終わり、実験者が少しあいだ部屋を空けた時Bは自分の頼み事を被験者に聞いてもらおうとしました。自分は、新車が当たるくじ付きチケットを売っているが、最も多くチケットを売れば五十ドルの賞金を得る事ができる。ついては、一枚二十五セントのチケットを何枚か買って欲しい、と被験者に頼みます。「何枚でも良いのです。もちろん多ければ多いほど良いですけど」

被験者がBから買ったチケットの枚数はこの二つの条件下でどの様になると思いますか? 返報性のルールの威力は次回へ。

          なぜ、人は動かされるのか

          影響力の武器より

                                         Dr.K

関連記事

  1. コールド・リーダー
  2. コールド・リーダー その2
  3. 団塊世代 (続き)
  4. 団塊世代 (完結)
  5. 団塊の世代
  6. 返報性のルールの威力 No.1
  7. コールド・リーダー その3
  8. 団塊世代 (続き)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP