返報性のルールの威力 No.2

さて、実験者リーガンは返報性のルールが承諾に及ぼす影響の他に、要請者に対する好意が、要請に承諾する傾向にどのような影響を及ぼすのかについても検討しました。Aに対する好意がくじ付きチケットを買おうとする被験者の決定にどれぐらい影響を及ぼすかについても調べています。Aへの好意度を計るための評定尺度を用意して被験者に記入してもらいました。被験者の好意度とAから買ったチケットの枚数を比較したところ、Aに好意を持っている被験者ほど、より多くのチケットを買っている事が明らかになりました。好意を感じる人に親切をしようとする、これは普通の事でしょう想像は出来ます。しかし、Aからコカ・コーラをもらった条件下の被験者(Aに借りがある)は好意度と承諾度には相関関係がありませんでした。相手を好きであろうが嫌いであろうが、借りを返さなくてはければと言う義務感を感じ、実際、その通りに借りを返しました。Aを嫌いだと思っている被験者もAを好きだと評定した被験者も同じ位のチケットを買っていました。また、子供達にもこのルールは身についているみたいです。有る学校の小学五年生を教えるある先生が、過去、現在、未来自制についてのテストを行なった時「私はあたえる(アイ ギブ)の未来形は?」の質問に、ある男の子が「私はもらう(アイ テイク)」と答えたそうです。文法的には間違いですが、大きな社会のルールについては、大正解をしました。これを、歯科に当てはめると、中断のGuestに葉書を出します、来院してくれるのは僅かです。これからは、何かプレゼントを入れた封書の方が恩義と感じてくれるのではないかと考えています。

                                          Dr.K

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