最近の歯科医療の歯ぎしりに対しての処置(その3)

 医科と歯科の用語の違い
歯科                医科
カリエス(虫歯)           カリエス(硬組織の侵食や退行病変)
根治(根管治療)          根治(根本治療)
インプラント(歯科インプラントの植立)  インプラント(何らかの人工物を生体に埋め込む)
フィラー(レジンの中のアルミナやシリカ等の鉱物)
フィラー(ヒアルロン酸等の充填剤)
歯科  フィラーをインプラントする(おそらく、???)
医科  フィラーをインプラントする(ヒアルロン酸を注入する)と成ります。

 美容医療の手技を次の一手としてフィラーを利用
口腔・咀嚼機能改善の為のヒアルロン酸
ヒアルロン酸に関しては、2009年~2011年の間に講習会などが盛んに成り2012年~2014年頃に爆発的に流行して、歯科医師なのに美容整形的な治療をし医科に目を付けられて、その後はあまり行なわれなく成りました。しかし最近、口腔咀嚼機能改善の為に行なわれる様に成ってきています。本来の歯科におけるヒアルロン酸治療目的は、口輪筋、顎関節部等、加齢に伴う歯肉退縮や歯槽骨の吸収(歯周病)による口唇周囲の弛みなどに応用されています。口唇周囲が弛むと歯肉頬移行部に食渣が停滞し易く成り、これが歯周病や口臭を悪化させる。また、義歯床縁に食渣が停滞し易く成り義歯が不衛生に成り易く、口臭の原因にもつながってきます。
ヒアルロン酸注入により、歯肉退縮や口腔周囲の弛みを回復させ、歯列弓上に食隗を移動させやすくし咀嚼効率の向上をさせます。また、口腔閉鎖機能の向上により老人の食べ落としが減り、栄養面でも幾分かの手助けに成ると思います。
ボケの抑制にも繋がるのでは?インプラント(フルブリッジ的)後のリップサポート、矯正後のE-ラインの獲得など歯科医師がしなければいけない医療もまだまだ残っています。これからの、歯科医師はインプラント屋・歯周病屋と呼ばれない様に
統合医療に目を向けて行く必要性が有るのでは無いでしょうか?時流を読みながら適応して行く歯科医師で有りたいと思います。

Dr.K

最近の歯科医療の歯ぎしりに対しての処置(その2)

 咬筋、以外の歯科ボツリヌストキシン療法
 ガミースマイル;笑った時に歯茎が必要以上に露出をしてコンプレックスを持っている人、それを売りにしている人は良いでしょう。
 顎の下(オトガイ部)に出来る、梅干しシワ
 口角が極端に下がっている人
 下の総入れ歯で顎の骨がなく、口を開けると入れ歯が後方へ押され、入れ歯が落ち着かない人、主に老人に多いが、一般的には舌圧で歯が前方に出て来るのを抑制している。その役目を下口唇が担っています。歯が無くなると、その圧力で入れ歯が後ろへ押される事に成ります。その力のコントロールをします。

Dr.K

 

最近の歯科医療の歯ぎしりに対しての処置

 美容医療の手法を歯科の次の一手として、咬合力の適正化を狙った歯科ボツリヌストキシン療法。俗に言うボトックスと同じです。咀嚼筋の中でも1番咬む力の強い咬筋の筋肉組織を、ある一定期間弛緩させ70㎏の咬合力を40㎏程度まで落とし、咬合力の適正化を計る方法。噛んでいてもあまり変化は解らない場合が多く、今までは厚い肉をすぐに噛んで飲み込めたのに少し時間がかかる様に成ったかな程度と思います。しかし、良く噛んで食べる為に胃が満腹に成る前に、脳の満腹中枢が働く為、間接的なダイエット効果もあるとも言われています。欠点5ヶ月毎に反復しないと、元に戻ります。因みに美容医療もシワとりボトックスでは無く、表情筋の筋肉組織を弛緩させ、シワを目立たなくしているのです。シワを取っているのでは有りません。表情筋の場合は、3ヶ月に1回位で反復しないと駄目な場所も有ります。また、美容医療で行なわれるいわゆる小顔化も、歯科ボツリヌストキシン療法も咬筋の同じ様な場所に作用させる為、小顔化をする場合もあります。個人差が大きいのですが、歯科ボツリヌス療法に於いては、小顔化は副作用となります。

次回に続きます。                                                                                  Dr.K

歯科での歯ぎしりに対する対処方法

 ナイトガード;Guestの歯型に合った軟らかいマウスピースを作りそれを入れた状態で寝てもらう。歯ぎしりを行なっても歯と歯の接触が無い為、有る程度の効果がある。入れて寝るだけなので大きな欠点は無いが口腔内異物感が有ります。
 スタビライザー型スプリント:Guestの歯型に合った硬めのプラスチックを装着する。主に顎関節症の時に作る場合が多いが、歯ぎしり防止にも成る。こちらは有る程度肩コリ等にも有効な事がある。欠点は調整するのに時間がかかる、1回の調整では足りず2~4回必要な事が多い。やはり、慣れるまでは口腔内異物感は有ります。

Dr.K

ストレスと口腔内の関係

此処からは歯科に特化してみましょう。
 ストレスと口腔内の関係:上記の様にストレスは人間性の問題、仕事の問題、人間関係、生きている以上何らかのストレスを受けています。歯科のある論文にストレスがかかると歯ぎしりをしてストレスを発散している、というものが有ります。ストレスがかかると脳が判断し歯ぎしりという行為でストレスを発散するというものです。実は、歯ぎしりはブラキシズムの中の一つで、他にタッピング(歯に余り力を入れないで比較的高速で、歯と歯を接触させる行為)とクレンチング(歯と歯をある一定の場所で食いしばる行為)があります。一般的に、夜、無意識化で歯をガリガリする事を歯ぎしりと認識されていると思います。無意識化でしかも歯を左右に往復させる行為で一番歯にストレスを与えるでしょう。一般的に歯(奥歯)の構造は、垂直な力には耐えられる構造ですが、横からの力には弱いと言われていいます。垂直には、70kg耐えられる歯でも横からの力には、その1/10の力で同じ位のストレスを受けると言われて言います。つまり、垂直力:水平力=70㎏:7㎏と成ります。それだけ歯は横からの力には無防備と成っていると考えて良いでしょう。良く、仕事でパソコンを長時間使用しているGuestにパソコンを打っている時に歯は接触していますか?という質問をします、多くのGuestはくっついているかもと応えます。日本人特有の勤勉さ、歯を食いしばって仕事をしているのでしょう。歯ぎしりでストレスの解放が出来ればそれに越した事は有りません。でも正常咬合の人間だけだと私は思っています。正常咬合の人間が歯ぎしりをした場合は、糸切り歯(犬歯)付近の2~3歯が下顎の誘導をし、臼歯離開咬合が可能な人間だけだと思っています。臼歯離開咬合とは、歯ぎしりをした時に奥歯(臼歯部)が接触しない状態の事を言います。一般的に安静時には、上顎と下顎との間には2~3㍉の空間が空いています。これを安静時空隙といいますが、歯は接触していません。パソコンを打つ態勢に成ると頸反射の為、前歯は近接しますが絶対に接触していません。1日に歯が接触する時間は20~30分とも言われています。食事の時とある種の発音の時だけと言われています。Guestに質問すると、3~4時間、多いGuestに至っては8時間と言う様な回答を得ます。話を元に戻します。歯ぎしりでストレスの解放は良い事ですが、それなりの咬合様式を持った人間で多くの人間は残念ながら、歯ぎしり=外傷性咬合と思います。歯に外傷が加わる、しかも歯ぎしりの様な左右からの外傷が加われば、歯は悲鳴を上げます。たまに、1本だけ周りの骨が無く成りグラグラに成っているGuestに遭遇しますが、これは歯ぎしりをするにあたり特にジャマな存在なのでしょう。脳が命令をしてまずその歯を潰しにかかります、だって歯ぎしりをするのにジャマだからです。さて1本だけ歯が無く成りました。治療法としては、ブリッジかインプラントが多く選択されるでしょう。ここで気を付けなければ成らないのは、歯ぎしりにより潰された歯と言う事です、ブリッジに成ってもインプラントに成っても潰しに来られる危険性を有しています。また最近のGuestは、歯の根元の歯茎が退縮し、根元がすり減って凍みると言うGuestがふえています。白い詰め物でカバーしますが対処療法で有って原因療法では有りません。原因は歯ぎしり(50~70㎏)の力が瞬時の内にかかります。原因療法は歯ぎしりを止めさせる事、夜などの無意識化の歯ぎしりは尚更です。でも、中々ストレスから来る歯ぎしりを止める事は難しいでしょう。

Dr.K

ストレスの原因

ストレスの原因には、人間関係・仕事・睡眠不足・性格的なもの・テクノストレス(パソコン、スマホ、T.Vゲーム)など色々あるかと思います。中でも家族での大きな変化、例えば配偶者の死とか痴呆症に成ったとか、介護が必要に成ったとか、家族の変化は大きなストレスを感じると思います。これは、つい最近の出来です、久しぶりに来院してくれたGuestでしたが、親の介護が必要と成り介護をしていたが、勤勉な日本人の性質でしょうか、精一杯頑張って介護に努めバーニングアウトしたのでしょう、自分が鬱病になり入院していて歯科どころでは無かったが、最近落ち着き外出が可能と成り間もなく退院できるという、Guestが90分ほどかかるのにわざわざ戻って来てくれました。嬉しかったと同時にGuestの心情を考えると複雑な気持ちに成りました。

Dr.K

ストレスとは?

人間には、肉体的にも精神的にも恒常性(ホメオスタティス)を保とうとしています。大きな意味では、それらのバランスを不均衡にする外的刺激・内的刺激をストレスと言っても良いのではないでしょうか?ところで、ストレスをストレスとして感じ易い性格の持ち主もいます。○1俗に言う(*イイ子*=自己抑制型行動特性)を演じている人間。*イイ子*はその生育史のなかで必ず助けてくれる人の存在があり、自分自身の依拠しての生活上の要請や課題に対処して行ける自信(対処自信感)が作られず、自らの対処能力の不足をどこかで感じ易く成っているのでストレス反応を起こし易いと言われています。○2タイプA行動特性を有する人間。
タイプA行動特性を有する人間の性格は、アメリカ人(他者への攻撃心や敵意が見られ、個人の成功を追及する事にたいへん能動的な性質)、とは少し違い日本人の場合は「付き合い」から始まります。例えば、親しい人にあるグループに勧められると断れない、約束した事は決して破らない、遅くまで仕事をしていないと悪い気がする、休憩や仮眠をしていると他の人に悪い様なきがする、仕事を頼まれると*NO*と言えない結果多くの仕事を抱え込む結果、仕事中毒となりタバコやアルコールでストレスを晴らす。アメリカ人、日本人共にタイプA行動特性をもつ人間は、虚血性心疾患に成り易いと言う報告は有名です。

次回に続く

DR.K

GRIT(やり抜く力)には、情熱と粘り強さが必要!

人の2倍の才能が有っても努力が無ければ、持っているスキルも伸びません、凡人でも努力をし続けると2倍の才能を持つ人と同じスキルまで伸びますし、努力家なので今後もスキルは伸びていくでしょう。俳優のウィル・スミスは言っています。「才能とスキルは別物だとはっきり認識する必要がある」「だけど、一流になりたい、自分には夢がある、成し遂げたいことがあるんだ、なんて言っている人たちに限って、そのことをちゃんと理解していない。たしかに、才能は生まれつきのものだ。だがスキルは、ひたすら何百時間も何千時間もかけて身につけるしかない」と。努力によって初めて才能はスキルになり、努力によってスキルが生かされ、さまざまな物を生み出すことができる。著者がウエストポイント(米国陸軍士官学校)で開発したGRIT(やり抜く力)を計るグリット・スケールがある。やってみた、3.5点であった。満点は5点である。標本のアメリカ人成人の40㌫よりもやり抜く力があるという結果に成った。
情熱と粘り強さを問う10の設問があり、情熱を問う質問5、粘り強さを問う質問5と成っている。多くの場合情熱に対する点数が低い様だ。それほど、一つの事に情熱を燃やし続ける事が困難か解る。ある目標を達成する為に必要な中位の目標があり、その中位の目標を達成する為に下位の目標が出て来る凡人は下位の目標と中位の目標に時間がかかり、最上位の目標は、人生の最後の日まで達成出来ないかもしれません。そこに情熱が必要に成ってきます。多くの人は「情熱」を「夢中」や「熱中」と同意語と思っているかも知れません。情熱とは「一つの事にじっくりと長い間取り組む姿勢」「一つの事に倦まずたゆまず専念する事」ではないでしょうか?しかし、我々歯科医師は情熱を燃やし易い人種ではないでしょうか?私は上位の目標を歯科業界の発展、人々の口腔内の機能回復および健康管理(全身も含む)にしています。この様に歯科と言う範囲から逃げられないからと思います。中には、グリーンと言う音楽活動もしている歯科医師もいますが、
才能ありの人だと考えています。最後には、歯科に特化して情熱を燃やす事でしょう。パラダイムシフトはどの業界でも起こります。歯科もしかり、ボーとしていたら若い先生に置いて行かれます。上位目標達成の為に、まだまだ情熱を燃やし続ける必要があります。しかも、粘り強く。一つの事に情熱を燃やし何年かかるか解らないが、粘り強く行動を起こす。その先に有るのが達成と言う事象なのだと思います。