メタルフリー

人工歯はどんな素材で作る事ができるのか?

むし歯の治療などで、削った歯や失った歯を修復してくれる人工歯は、無くてはならないものですが、現在では幅広い素材の人工歯が存在しています。お口の中に長期間入っているのですから、どんな素材なのかしっかりと知っておくべきではないでしょうか?

昔から歯の詰め物や被せ物に使用されている銀歯、保険の適用されており安い価格で治療する事ができます。銀歯の素材は、金銀パラジウム合金とニッケルクロム合金でできています。前から4番目以降に使用しますが、金属アレルギーを起こす可能性や、腐食しやすいというデメリットを持っています。

ゴールドは、いわゆる金歯です。金合金や白金加金などの貴金属が素材となっています。白い歯とは対照的で、見た目がよくありませんが、劣化せずに優しい自然の歯に近い感触をもたらしてくれます。

ジルコニア・エクセレントは、当院で扱っている最高の人工歯です。手でセラミックを盛っていきますので、個人個人に適合した天然歯により近い歯に仕上がります。最高級のジルコニアと言えるでしょう。

ジルコニア・グレイトはジルコニアフレームにセラミックをプレスして仕上げる究極の審美材料です。ジルコニア・エクセレントよりは見た目はやや落ちますが、自然の歯に近く、金属アレルギーの心配はありません。

ジルコニア・スーパーグッドも、セラミックのみで制作されています。ジルコニア自体の色合いのみ表現となっていますので、透明感が他のジルコニアよりも劣りますが、こちらも究極の審美素材でできた人工歯といえるでしょう。

オールセラミックe-maxは、100%のセラミックを使用した陶器のような風合いを持っている人工歯です。ジルコニアよりも強度は劣りますが、変色しにくく見た目は白く美しい歯となっています。

むし歯が一番の敵!自分の歯を保つためには?

日本人の平均寿命を知っていますか?女性が86才、男性が80才となりました。この寿命の長さは世界から見ても、女性は1位、男性は3位という驚くべき高さを誇っています。そこで、寿命が延びるとともに気にかかるのは、歯の寿命ではないでしょうか?

お年を召すと入れ歯になると考える方は多いのですが、実は歯の健康を保つ事で、入れ歯に頼らず過ごす事も可能なのです。実際、お年寄りの中でも、ご自分の歯が健在で食事をスムーズに取られている方がおられるのが、その証拠です。歯の健康を保つためには、むし歯にならないこと、早目のむし歯治療を行う事が大切です。

むし歯にならないためには、予防をする事が効果的です。むし歯の予防には、むし歯を防ぐことはもちろんですが、歯のクリーニングや噛み合わせの修正、歯周病菌の進行を抑える、失われてしまった歯や銀歯を、むし歯になりにくい人工の素材で治療する方法などが用いられています。痛みがないと病院へ行くのは、億劫になってしまいますが、むし歯になる前の予防は、重要な事と言えるでしょう。一生、ご自分の歯で過ごしたいと願っているのなら、予防は欠かせませんね。

また、むし歯ができてしまった時には、早目の治療をおすすめします。まだ、このぐらいの痛みなら我慢できる、自分は我慢強いから大丈夫と思っておられるのなら、大きな間違いです。病気は我慢して治す事もありますが、むし歯の痛みは我慢しても治らず、さらなる悪化の一途を辿っていきます。また、むし歯が進行してしまうと、最後には自分の歯を失ってしまう事につながります。歯のエナメル質を溶かし、象牙質に達し神経を抜くようになってしまったのなら、歯がもろくなってしまい、ご自分の歯が無くなってしまう危険性にさらされるのです。むし歯を早期発見するためにも、定期健診は必ず受けるようにしてください。

ジルコニアの特徴を見てみましょう!

セラミックの中で、最高級とされるジルコニアには、今までの歯科素材では達成できなかった様々な問題を解決しています。

ここでジルコニアには、どんな特徴があるのか?まとめておきましょう。ジルコニアには5つの特徴があります。

まず一つ目に上げられるのが、その強度です。熱にも破壊に抵抗力、粘り強さも長けていいますので、歯が欠けるという事がなくなりました。歯ぎしりをする方や、強く噛みしめる方、また奥歯などの部位にはジルコニアはうってつけの素材です。また耐熱性も優れているので、熱いものに溶けると言うことはありません。

二つ目に、見た目の美しさです。人工ダイヤにも使用されているジルコニアには、金属にはない透明感をもたらしてくれます。自然の歯により近い色彩を作り上げる事ができ、自信を持って笑う事ができます。

三つ目に上げられるのが、高い生体親和性です。生体親和性があるジルコニアは、金属イオン流出の危険が無くなり、長く使い続けても安心して利用する事ができます。銀歯や金属の歯による金属アレルギーの不安を取り除いてくれます。

四つ目は、軽さです。ジルコニアの重さは、金属で作る素材の約三分の一しかないので、歯噛み心地がよくなり、他の歯にかかる負担も軽減できます。

最後に、他のセラミックよりも耐腐食性にすぐれているので、劣化しにくく、長期的な使用が可能となることです。これから先、ずっと自分の歯として使用していくのですから、より長く使えるジルコニアは、歯科素材としては、ベストな素材と言えるのです。

このような5つの優れた特徴があるジルコニア。少し前までは、金属の歯を選択する事しかできませんでしたが、より良い歯を選ぶ事ができる時代となっています。

体に馴染みやすいジルコニアは生体親和性に長けている

お口の中で、長期間使い続ける歯は、体にとって安全性の高い素材のものが要求されます。金属アレルギーは、皮膚に触れるだけで皮膚に炎症を起こし、口の中にある被せ物や詰め物、銀歯そのものが唾液と混じり、金属イオンとなって溶けだし知らないうちに体内へと取り込まれる事によって発症します。そうならないためのベストな素材として、上げられるのがジルコニアです。

ジルコニアは身体に対して馴染の良い成分で、生体親和性に非常に優れています。その例としてあげられるのが、人工関節として利用され、20年近くなる臨床実績を持っている事です。歯よりも、体内に組み込まれる人工骨として使用する事を例にとっても、長期的な安全性が示されているのではないでしょうか?

これまでの歯科素材として使用されてきた素材には、大きく分けて銀歯、ゴールド、メタルボンド、オールセラミック、ジルコニアがあります。これらを比較してみましょう。

一番古くから、使い続けている銀歯は保険が適用されるので、低価格で利用できますが、審美性に欠け、金属アレルギーになりやすく、汚れが付きやすい素材です。強さは十分ですが、弱点も多いと言えます。

ゴールドは銀歯と比べると、金属アレルギーの値は減りますが、ギラリと光る金色は歯には似つかわしくないでしょう。

金属にセラミックを貼り付けたメタルボンドは、審美性においては、ゴールドや銀歯と比較すると良いと言えますが、裏側からは金属が見え、歯と歯茎の境が見える可能性と、歯茎の変色が予想されます。

オールセラミックは金属アレルギーになりにくく、汚れの付きにくさにも長けているのは同じですが、審美性と強度の面を比較するとジルコニアの方が、断然優れています。

このように、歯科素材を比較すると一番すぐれた素材なのは、ジルコニアということがわかります。

人工骨、包丁、スペースシャトルと幅広く用いられているジルコニア

安心、安全で強度のあるジルコニア。人工ダイヤモンドとしての知名度が高く、良質なカットよって素晴らしい輝きの宝飾品となります。現在ではジルコニアの美しさと、強度と安全性に目を向けて様々な幅広い分野へ広がり、最も注目を集めている素材と言っていいでしょう。では、ジルコニアはいったいどんな分野で活躍しているのでしょうか?

歯と比較すると、かけ離れた大きさで驚きますが、スペースシャトルの外壁材にも使用されています。安全性と強度の強さをものがたっていることの証明とも言えますね。また、F1マシーンのブレーキなどにも利用されているのは、優れた耐熱性と耐久性があるからこそ採用されているのではないかと思います。

日常に常に使用するハサミや包丁など、物を切る道具としても、活用されています。物を切ったりすると、刃先や切る部分が削れ、切れ味が悪くなりますが、ジルコニアを使用する事で、切れ味の優れた状態がより長く続き、包丁やハサミとして最適な素材となるようです。

さらに、歯の被せ物や詰め物など、お口の中に入れても、安全で安心という同じ意味合いで利用されているのが、人工股関節です。体内に使われる骨としても、ジルコニアは生体親和性に優れているため、体に埋め込まれる人口骨をも賄う事ができるのです。

その他にも、産業用機械や製造装置用部品、ねじやポンプ部品、ノズル、スペンサーにも用いられ、センサー機器部品としての燃料電池や酸素センサーなど、人類にとってなくてはならないジルコニアセラミックとなっています。

もちろん、輝きが美しい人工ダイヤモンドや、審美性の高い歯としても使用されています。これからも、ますます幅広く活躍が期待されているジルコニアセラミック。

歯科医にとっても、胸を張って皆様にお勧めできる素材です。

ジルコニアとはどういう素材なの?

歯の治療で使用する被せ物や詰め物は、お口の中で長く使うため、どんな素材でできているのか?は非常に気になるところです。金属アレルギーの危険や、化学反応で被せ物や詰め物が溶け出してしまったらと考えてしまうと、あたり前のことかも知れませんね。

もちろんジルコニアに、金属アレルギーをおこしたり、溶けだすという心配はないのですが、どんな素材であるかは知っておいて下さい。

ジルコニアは、大きな意味でセラミック製、その中でもオールセラミックという物に分類されます。オールセラミックの中には、ガラス系の物が含まれており、人工ダイヤモンドにも使われている硬くて、美しい素材です。ここでいうセラミックとは、陶磁器などで使う無機物を焼き固めた物質を指しますので、体に害を与える事はないのです。

化学的にジルコニアを言うと、二酸化ジルコニウム、化学式はZrO2となります。もともとは、無色の結晶をしており結晶の形によって、融点が2700℃と非常に耐熱性の高い素材です。酸化物を少量添加することによって、安定化ジルコニアとなり、強度や靱性(じんせい)と呼ばれる破壊に対する抵抗力が増していくのです。ジルコニアはセラミックの中で、最も耐熱性に優れ強度がある事に間違いない物質なのです。

また、ジルコニアの特徴として上げられるのが、人工ダイヤモンドとも呼ばれている透き通った大変美しい素材であること。もちろん、歯に近い色合いに加工していくわけですが、その際に、ジルコニア本来が持っている透き通った質感は、美しい歯を作るには欠かせない素材となっているのです。

歯の代わりとなる詰め物は、金属やプラスチックを長い年月使用していましたが、この透明感と強度に勝る素材はないと思われます。歯となる素材として、最適なジルコニアです。

美しさと強度を兼ね備えたジルコニア

歯の治療というのは、虫歯を治し食事を滞りなく行えるだけで良いという訳ではありません。笑った時に見せる白い歯は美しく、どなたに対しても好印象を与え、自分自身をより自信に満ちた気持にさせてくれるのです。それは、女性に限らず男女共に言える事ではないでしょうか?

そんな我々の希望を満たしてくれるのが、ジルコニアです。ジルコニアはただ白くて美しいと言うだけではなく、光を通すという透明感も実現しています。通常では、歯の透明度というのは、なかなか気が付きにくいですが、自然の歯というのは、人それぞれ違った色合いを持ち、透明度があります。さし歯にした時や、他人のさし歯を見た時に違和感を覚えるのは、そのためです。ジルコニアセラミックでは、自然の歯と同じような透明感を可能とし、審美性に優れ、自然の歯と間違えるほど、お口の中で落ちつく事でしょう。

当院ではジルコニアの種類を、エクセレント、グレイト、スーパーググットを用意し、天然歯により近いジルコニアから、セラミックをプレスして作成するジルコニアまで、お好みのジルコニアを提供しています。

また、ジルコニアのメリットとして上げられるのが、強度です。強度があるからこそ繊細な技術で美しく仕上げられるのですが、その強度は金属と同じぐらいに匹敵し、強度を補う必要がなくなったために、内側から金属を使用しなくてもすみました。きっと自信に満ちた笑顔のお手伝いをしてくれる事でしょう。

ちなみに、ジルコニアの強度は、通常で使用するセラミックの3倍以上とされており、あのダイヤモンドにも匹敵するような強さを誇りますが、質量は金属の約三分の一と非常に軽い素材です。

強すぎるとしなやかさに欠けるのでは?と心配になりますが、その点でもジルコニアは柔軟性があり、従来のセラミックよりも美しさと強度を兼ね備えた歯として最適な素材と言っていいでしょう。

最高のセラミックを選ぶのならジルコニアがベスト

メタルフリーにするのならセラミックは欠かせませんが、金属よりも弱いために強い力を加えると欠けてしまうという欠点があります。セラミック治療を行っても、セラミックが、欠けてしまったらとても残念な結果になってしまうのです。

そんなセラミックの欠点を補うように作られたのが、ジルコニアという材料を用いてつくられたジルコニアセラミックです。セラミックの中でも、一番硬い材質で作られ、強い力が加わっても、今までのセラミックのように欠ける事がありません。

ですから、セラミック治療を行ったけれど、欠けてしまうので自分には合わないと、諦めている人は、ぜひジルコニアのセラミックをお試しください。セラミックが欠けてしまう人の特徴として上げられるのが、歯ぎしりが強い方、噛む力が強い人が上げられます。

硬い物を避けるという事は可能ですが、歯ぎしりは慣習的な場合が多く、すぐに治るものではありません。しかも、歯に掛かる負担は、他の人よりも多いので、歯やアゴのためにもジルコニアをお勧めしたいと思います。

だからと言って、すべてをジルコニアにするには、抵抗があると感じてしまう方には、噛み合わせの力が一番強くなってしまう、奥歯への利用を考えてみてはいかがでしょうか?

もしも、一番力のかかる奥歯がジルコニアになるのなら、セラミックのように歯が欠ける心配をしなくても過ごせるようになりますし、ご自分の歯として、一生大事に使用できます。また、ジルコニアの強度を利用するのなら、ブリッジやインプラントの強度が必要となる土台などに使用する事で、強度のあるジルコニアとしての利用価値が生まれる事は間違いありません。

今までのセラミックよりも、一歩先を行く、最高級のジルコニアは、ご自分の歯として一生活躍してくれるのではないでしょうか?

セラミックにもデメリットはありますか?

銀歯よりも、金属アレルギーの心配もなく、精度や審美性にも長けているセラミックですが、セラミックで治療を行う際にデメリットとなる障害はあるのでしょうか?治療を開始する前に、事前に知っておきましょう。

セラミックのデメリットとの部分として上げられるのが、お値段が高いという点です。保険の適用外の治療となるので、仕方のない事ですが、詰め物の大きさによって違ってきますので、人から聞いた価格を当てにせず、セラミックをするには、いくらかかるのか前もって確認を取っておきましょう。

銀歯よりも、柔らかく水分が少ないために割れたり、欠けたりする事がたまにあります。実はセラミックは、歯ぎしりに弱いです。夜中に歯ぎしりをする方は、マウスピースをしてお休みになるなどの対策をとった方が良いでしょう。

歯ぎしりは、セラミックの歯に支障をきたすだけではなく、体に様々な弊害をもたらします。歯の根元を破壊し、歯を崩れやすくするのと同時に、歯を噛むと痛みと違和感がおき、顎や頭が痛くなったり、肩が凝ったりなどと、様々な害をもたらします。歯ぎしりがひどい人は、この機会にマースピースなどの対策をとった方が、いいのかも知れません。

セラミックは、銀歯よりも強度が弱いために、思いっきり噛んだり、硬い物を食べた場合には、まれにセラミックが欠けてしまう事もありますので、とても硬い物を噛む時には注意しておきましょう。

セラミック治療には、歯科医の技術力によって、質の高さが違ってくる事もあります。できれば、セラミック治療に長年携わっている信頼できる歯科医や担当医に、治療を任せた方が良いでしょう。

また、セラミックにはいくつかの種類が用意されていますので、ご自身の希望に沿う最適なセラミックを選ぶ事も大切だと言えます。

実はお得なセラミック!メンテナンス費用に注目

銀歯に対する不安を抱えていても、金属を使用しないメタルフリー治療へ進めない迷いとして、セラミックの高い価格があるのではないでしょうか?

確かに保険が適用となる銀歯の治療ですと5,000円ほどですが、病院によって異なりますが、保険の適用外になるセラミックだと数万円の価格になります。このお値段が高いか安いかを判断する時、ご自分の歯を使用する年数とメンテナンス費用を考慮に入れて判断してみて下さい。

例えば、30才で銀歯の治療をすると、その後50年ほどは、銀歯を使用しなくてはいけなくなります。銀歯の耐久年数は7年ほどと言われていますが、その間に隙間からバイ菌や汚れが入り虫歯へなってしまう期間として5年。銀歯の回りの虫歯は、さらに自分の歯を痛めてしまうことになるので、歯の寿命自体が減少することになります。歯の健康は、お年を召すほど大切なものとなりますので、それを考えるとセラミックの価格は高いと言い切れないのではないでしょうか?

また、セラミックは陶材でできているので、長期的に使用できる素材となっています。比較的新しく開発された素材ですので、長期的な耐久年数は未知数なのですが、銀歯が5年後に何らかトラブルに見まわれるのに対して、セラミックの5年生存率は95%にも及びます。

銀歯とセラミックの価格だけに注目していましたが、続いてメンテナンスの価格も考慮に入れて考えてみましょう。銀歯を用いて行う治療は、50年以上も大きな進歩がないため、詰め物や被せ物としてのメンテナンスの回数と期間が長くかかってしまいます。銀歯の劣化の度合いや、虫歯などの治療、また変色においてもメンテナンスの必要が科せられます。一回で、1万円以上かかり、1年に2回以上メンテナンスを行えばかなりの料金が加算されることになるのです。

以上の事を考えながら、メタルフリーをもう一度検討されてみてはいかがでしょう?