歯科医師や歯科衛生士といった歯科関連の専門職というのは、ほとんどの国で存在します。特に、北欧や北米のような先進国であれば、当然これらの職業は存在しますし、社会的地位も高くなっています。
そこで気になるのが、日本と海外との違いです。国内では、歯科医師が歯科治療を、歯科衛生士は治療の補助をするという認識が固定化されていますが、国が違えば、歯科医師や歯科衛生士ができることも違ってくるのでしょうか。その点について、アメリカやスウェーデンと比較していきたいと思います。
歯科医師ができること
日本の歯科医師
日本と海外を比較すると、歯科医師にできることに大きな違いはないといえます。日本における歯科医師のイメージとしては、虫歯治療や歯周病治療などをメインに、ブリッジや入れ歯治療なども行っている感じですよね。実際、これらの治療は日本における全ての歯科医師が行えるものですし、開業している方であれば、これらをオールマイティにこなしていることでしょう。
これに加えて、矯正治療やインプラント治療などを行っている歯科医院もありますが、これらは少し専門性が高くなるため、どの歯科医師でも手を出せる治療とはいえません。ただ、日本の歯科医師であれば矯正治療にしろ、インプラント治療にしろ、患者さんに対して施術する資格があるといえます。
もちろん、治療技術の優劣には大きな差があるといえます。具体的には、矯正治療の専門医の資格を持っている場合は、一定水準以上の知識や実績が保証されていますので、歯科医師免許しかない人に比べると、治療技術は高いといえることでしょう。ともあれ、日本の歯科医師はオールマイティで、国家資格を取った以上、基本的にできないことありません。
海外の歯科医師
スウェーデンやアメリカの歯科医師も日本と同様、基本的にできないことはありません。歯科治療全般はもちろんのこと、口腔外科に関連した手術等も頭頚部に関しては行うことができます。ただ、日本との違いがあるとしたら、それは治療分野によってより専門性が高いという点です。例えば、歯の根っこの治療や歯周病の治療などは、その分野のエキスパートが専門的に行っていることが多いです。専門医制度も日本より明確だといえます。
歯科衛生士ができること
日本の歯科衛生士
日本の歯科衛生士は、歯科医師の補助というイメージが強いですが、実際その通りといえます。日本の歯科衛生士ができることは、歯科に関する予防処置や保健指導、診療補助といった業務で、歯科治療を自ら行うことはできません。これは法律で決められています。これらの業務を具体的にいうと、歯石を取り除いたり、フッ化物を歯面に塗布したりするのが予防処置で、歯磨きの仕方などが保健指導にあたります。
診療補助というのは、歯科医師が歯を削っている最中にバキュームを添えるような業務です。一方、海外の歯科衛生士には、こうした補助業務以外にもできることが多々あります。
海外の歯科衛生士
スウェーデンやアメリカの歯科衛生士は、虫歯や歯周病の診断を行ったり、詰め物であるコンポジットレジンを取り扱ったりすることができます。その他、歯科麻酔を打つことも可能です。これらの業務は、日本であれば歯科医師だけしか行うことができません。ただし、スウェーデンやアメリカでも、地域によっては法律が異なるため、歯科衛生士が行える業務にも違いがあるので注意しましょう。
まとめ
日本と海外では、歯科治療でこれだけ大きな違いがあります。歯科医師に関してはそれほど大きな違いとはいえませんが、歯科衛生士ができることの違いには、驚かれる方も多いのではないでしょうか。なぜなら日本では、歯科医衛生士が虫歯や歯周病の診断を行うなんて考えられないことですからね。
それなら日本でも、歯科医衛生士が行える業務の範囲を広げたらどうかと思われるかもしれませんが、海外の歯科医衛生士は資格取得の難易度自体が高く設定されていますので、それだけ沢山の勉強をする必要があるのです。
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