臭い玉(膿栓)とは?口臭と関係する?対処法も解説

 

臭い玉(膿栓)とは?口臭と関係する?対処法も解説

 

臭い玉(においだま/膿栓・のうせん)というものをご存知でしょうか?名前は知らなかったとしても、これまでの人生で一度は喉に臭い玉が生じた経験があるかと思います。その名の通り独特な臭いが生じるため、「口臭に影響があるのでは?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、そのような臭い玉の原因や対処方法、予防する方法などをわかりやすく解説します。

 

医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史 ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
監修者 歯学博士 高田耕司 日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
監修者 歯学博士 加瀬武士 ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前

 

臭い玉(膿栓/のうせん)とは?

 

臭い玉とは、口腔と喉の中間あたりに生じる小さなデキモノです。専門的には膿栓(のうせん)と呼ばれ、何か重たいが病気が背景にあるわけではなく、健康な人でも生じることがありますのでご安心ください。ちなみに、臭い玉というのは、何かの拍子に潰れると強烈な臭気を放つようになります。それが、このデキモノの名前の由来です。

 

臭い玉の原因は?

臭い玉は、喉の扁桃にあるリンパ組織の入り口に生じます。少しくぼんだ部分にちょうどはまり込むようにできるため、食べカスが詰まったようにも見えます。

 

実際、臭い玉が生じる原因には、食べカスも深く関与しています。具体的には、扁桃の小さなくぼみである陰窩(いんか)と呼ばれる部分に、食べカスや細菌・リンパ球の死骸などがたまることで少しずつ臭い玉が形成されていきます。

 

臭い玉が大きくなる理由は?

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが「扁桃」はリンパ器官のひとつであり、体の中への侵入を試みる細菌やウイルスを退治する場所でもあります。

 

したがってお口の中が不潔だと、細菌やウイルスといった病原体が繁殖して、扁桃の働きも活発化します。さらに、そこに食べカスなどの汚れが存在すると、できた臭い玉は、いよいよ大きくなっていきます。

 

臭い玉が臭い理由は?

臭い玉は、一見すると害のないような見た目をしています。真っ白であったり、黄ばんでいたりと、色調は個々のケースで異なりますが、それほど強い臭気を放つようには見えません。

 

ただ、臭い玉のような見た目を、ほかでも見た覚えがありませんか?たとえば、膝を擦りむいたあとにできた傷が化膿すると、臭い玉と同じような膿が生じます。

 

また、歯周病が重症化した際に生じる歯茎の膿も同じような色をしています。

 

いずれも構成している成分は、ほぼ同じで、細菌やウイルス、リンパ球をはじめとした免疫細胞の死骸です。そして、強烈な臭いを放つ点も共通しています。特に口腔内に生じる膿は、環境的な影響から臭いがさらに強くなる場合が多ため、臭い玉は非常に臭くなるのです。

 

臭い玉の対処方法は?

臭い玉は、それ自体が大きな病原性を持っているわけではありません。皮膚や歯茎の中にできる膿と同じで、免疫細胞が細菌・ウイルスを退治した残骸のようなものなので、そのまま放置していても特に問題はありません。

 

しかし、前述したように強い臭いを放つケースもあるので、多くの方が「できれば対処したい」と思うでしょう。

 

自分で取るのはNG

臭い玉は、扁桃の位置関係上、舌で触知することが可能です。そのため頑張って舌で取り除こうとしたり、鏡を見ながらピンセットを使って掴み取ろうとしたりする方もいらっしゃいますが、基本的にそうした行為はNGです。

 

臭い玉が生じるお口の中の扁桃は、軟組織にあるデリケートな器官なので、無理にいじるのはよくありません。特にピンセットや歯ブラシなどでやみくもに取り除こうとすると、扁桃を傷つけてしまうこともあります。その結果、お口の粘膜に細菌が感染し、深刻な症状を引き起こす可能性もあるため、臭い玉を自分で取ることはおすすめできません。

 

歯科医院で治療は難しい

自力で対処するのがNGとなると、通常は専門の医療機関を受診しようと思うはず。そして、その際に最初の候補として挙がるのが歯科医院でしょう。ただ、歯科医師はお口の病気や異常の専門科であり、口内炎や舌炎、場合によっては口腔がんの治療まで行えるのですが、臭い玉の対処はできません。

 

それは、喉の扁桃は、歯科ではなく耳鼻咽喉科の専門領域だからです。

 

耳鼻咽喉科で治療してもらうのが正解

扁桃を傷つけずに臭い玉をピンセットで取ることは、歯科医院ならたやすいことです。けれども、その後の処置や扁桃の病気が見つかった場合などは、耳鼻咽喉科の専門領域となります。したがって、臭い玉の対処は、はじめから耳鼻咽喉科を受診するのが正解です。耳鼻咽喉科は、文字通り喉の専門科であり、臭い玉についても熟知しています

 

ですから、臭い玉がどうしても気になって仕方がないという方は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

 

臭い玉を予防する方法は?

 

膿栓である臭い玉は、体質によってできやすい人とできにくい人がいます。ただ、次に挙げる点に配慮すると予防できる可能性が高くなるのは確かです。

 

お口を清潔に保つ

臭い玉を予防する上で最も有効なのは、お口の中を清潔に保つことです。食事をした後はきちんと歯磨きをし、外から帰ってきた際にはうがいをして細菌・ウイルスの繁殖を防ぎましょう。それらを習慣化するだけでも、臭い玉が目立つケースは少なくなります。

 

同時に、お口の病気のリスクも大幅に減少できます。

 

口腔内を乾燥させない

臭い玉は、お口の中が乾燥することでも形成が促されます。それは唾液に、お口の中の細菌やウイルスを排除する働きがあるからです。口呼吸が習慣になっていたり、普段からあまり水分を取らなかったりすると口腔乾燥が引き起されて、唾液による自浄作用・殺菌作用が弱まり、臭い玉の形成が促されます

 

口呼吸をしている人は鼻呼吸をするようにし、お口が乾燥気味な人は小まめに水分を取るよう心がけましょう。

 

歯科医院で定期検診を受ける

臭い玉は「口腔」ではなく、「咽頭(いんとう)」という喉の部分に生じるデキモノですが、その原因は主に口腔に存在しています。すでに述べたように、お口の中が不潔だと細菌やウイルスが繁殖して、喉の奥へと移動していくからです。そこで、ぜひとも皆さんにやっていただきたいのが歯科医院の定期検診を受けることです。

 

歯科医院での定期検診は、歯や歯茎の異常を調べるために受けるものですが、お口の衛生状態についても細かく検査します。お口の中で細菌やウイルスを繁殖させないための正しい口腔ケア方法も学べますので、3ヵ月に1回くらいの頻度で歯科検診を受けることも臭い玉の予防に大きく寄与しますよ。臭い玉以上に口臭の原因となりやすい歯周病の予防にも役立ちます。

 

まとめ

ご説明してきたように、臭い玉は細菌やリンパ球の死骸であり、それ自体に病原性はありませんが、潰れると強烈な臭気を放ちます

 

臭い玉が頻繁に生じて、ご自身の口臭に悩まされている方は、その形成を予防するような口腔ケアの習慣を身につけましょう。歯科医院で臭い玉は治療できませんが、その予防となる口腔ケアにおいては歯科医院が大いに役立ちます。

 

そして、臭い玉ができてしまい口臭がどうしても気になって仕方がないという場合は、喉の専門科である耳鼻咽喉科で除去してもらうことをおすすめします。

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