矯正治療を検討する際には、まず費用面がネックとなりやすいでしょう。おそらく、ひとつの歯の治療で矯正ほど高額な費用がかかるものは、数えるほどしかありません。それだけに矯正治療の費用相場や費用を抑える方法については、事前にしっかりリサーチしておくことが大切です。
今回は、矯正治療の保険適用の有無、費用相場、費用を抑える方法などについてさまざまな角度から詳しく解説します。
目次
矯正治療に保険は適用される?例外もある?
矯正治療の費用について考える場合に、まず気になるのが保険適用の有無でしょう。
保険は適用されない
矯正治療には、原則として保険は適用されません。それは、審美目的であるケースはもちろん、機能性の回復が目的であっても同じです。歯並びの異常は、虫歯や歯周病ほど差し迫った症状を引き起こすわけではないため、現状では自費診療となります。
ただし、それはあくまで原則であって、例外も存在します。
保険適用となる例外のケースとは?
矯正治療でも保険が適用されるケースがあります。それは、虫歯や歯周病と同じように、放置することで差し迫った症状が引き起こされる場合です。具体的には、以下のケースが当てはまります。
- 歯並びや噛み合わせに深刻な症状が現れる先天性の病気・異常
- 顎の位置や大きさ、形に著しい異常が現れる顎変形症
- 永久歯の前歯が3本以上生えてこないことで起こる噛み合わせの異常
このように、矯正治療で保険が適用されるケースは、きわめて限定的ではありますが存在します。ご自身やご家族の症状で当てはまるものがある場合は、お気軽に西白井駅から徒歩1分のところにあるハーツデンタルクリニック西白井駅前までご相談ください。
ケースによっては、医科での診断が必要となります。
矯正治療の種類と費用相場は?
矯正治療の費用は、種類によって少しずつ変わります。ここでは、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、小児矯正の3つを取り上げて、全国的な費用相場について解説します。
ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正の費用相場は、全体矯正であれば800,000~1,000,000円程度です。これは、もっとも標準的な「表側矯正」の費用で、装置が目立ちにくい「裏側矯正」の場合は、1,400,000円前後の費用がかかります。歯列の一部分だけを治療する「部分矯正」は、400,000~600,000円程度が全国的な費用相場となっています。
*ワイヤー矯正について詳しく知りたい方には、次の記事が参考になります。
ワイヤー矯正の費用が高い理由
ワイヤー矯正は、今回取り上げている3つの中でもっとも費用が高い治療法となりますが、どうしてなのでしょうか。ワイヤー矯正は、1本1本の歯にブラケットを接着して、歯列全体に金属製のワイヤーを通す方法で歯並びを治すため、たくさんの材料費と手間がかかります。
月に1回のワイヤー調整も歯科医師が技術や知識、経験などを活かしながら神経を使って行うため、矯正にかかる費用も自ずと高くなるのです。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正も全体矯正と部分矯正で費用相場が変わります。全体矯正の場合は800,000~900,000円程度、部分矯正の場合は300,000~500,000円程度が全国的な相場です。ワイヤー矯正よりもやや安いのが特徴です。
ただ、マウスピース矯正と言っても、その種類は多様であり、メーカーやシステムによって値段も大きく変わる点に注意が必要です。
*ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて詳しく知りたい方には、次の記事が参考になります。
マウスピース矯正の費用が安い理由
マウスピース矯正は、検査、診断、治療計画の立案、マウスピース矯正の作製、治療計画の修整などをコンピューター上で行うことができます。すべてが自動で行われるわけではありませんが、従来法では歯科医師が実際に手を動かし、考え、苦労しながら行っていたプロセスの大半をデジタル処理できることから、マウスピース矯正の費用はワイヤー矯正より安くなるケースが多いといえます。
*マウスピース矯正について詳しく知りたい方には、次の記事が参考になります。
小児矯正の場合
小児矯正の費用相場は、一概に語ることが難しい治療法です。なぜなら小児矯正は、治療を始める年齢や使用する装置、お口の中の状況によって治療期間も費用も大きく変わるからです。それを踏まえた上で大まかな費用相場について触れると、一般的には100,000~500,000円程度となっています。
いずれにせよ、大人が受ける全体矯正よりは確実に安くなります。
矯正治療の費用を抑える方法は?
ここまでは矯正治療の費用相場について解説してきましたが、やはり“高い”という印象は否めないでしょう。比較的安い小児矯正でも、大人になってからの歯列矯正が必要となるケースも珍しくないため、結果としては1,000,000円に近い費用がかかることになります。
そこで、矯正にかかる費用を少しでも抑える方法について解説します。
費用が安い矯正法を選択する
歯並び・噛み合わせの乱れをしっかり治したいが、可能な限り出費を抑えたいという方は、費用が安い矯正法を選択することをおすすめします。
上述したように、大人が受ける歯列矯正は、「マウスピース矯正>表側矯正>裏側矯正」の順に費用が安くなります。
マウスピース矯正と裏側矯正を比較した場合は、2倍程度の差が生じることもあるため、費用面を重視するのであればマウスピース矯正が第1選択の治療方法となります。
部分矯正を検討する
マウスピース矯正は、全体矯正の中でも費用が安い矯正法ですが、少なくとも700,000円程度の費用はかかるため、その時点で予算をオーバーしてしまう方もいらっしゃることでしょう。そうした方は、「部分矯正」を検討されてみてはいかがでしょうか。部分矯正は、全体の歯並び・噛み合わせを改善することは難しいものの、気になる部分だけきれいに整えることができます。
矯正にかかる費用も全体矯正の半分程度となるケースが多く、経済性を重視する方にはおすすめです。
医療費控除を利用する
矯正治療に保険は適用されませんが、医療費控除の対象にはなります。1年間に支払った医療費の総額が100,000円を超えた場合に利用できる制度なので、矯正治療の場合はほぼ確実に条件を満たします。1,000,000円近い費用がかかった場合は、かなりの額の税金が還付されることから、矯正治療の費用を抑えたい方はもちろん、特に出費を気にされていないという方も、必ず申請するようにしましょう。
ただし、医療費控除も審美性の向上だけを目的とした治療は対象外となるため、その点はあらかじめ歯医者にきちんと確認しておくことが大切です。
デンタルローンを活用する
これは矯正治療で支払う費用を少なくすることには寄与しませんが、一括での支払いを回避する方法としては有効です。デンタルローンは、歯科治療に特化した立替払いサービスで、いろいろな金融機関が提供しています。いわゆる“フリーローン”とくらべて金利が安く、審査も通りやすい点がメリットです。
支払い回数も最大84回まで設定できるものがほとんどであり、月々の支払額を安く抑えられます。ただし、学生や専業主婦の人は、基本的に申し込みできません。
その他、デンタルローンの注意事項や利用方法などについて詳しく知りたい方は、お気軽に西白井駅から徒歩1分のところにあるハーツデンタルクリニック西白井駅前までご相談ください。当院でも使いやすいデンタルローンをご用意しています。
まとめ
矯正治療は、一部のケースを除いて保険が適用されません。全体矯正であれば700,000~1,000,000円程度、部分矯正でも300,000~500,000円程度かかるため、敷居が高い歯科治療であることに間違いはありません。それでも、矯正治療にかかる費用を抑える方法はありますし、比較的安い矯正法を選択することでも出費を抑制できます。
また、デンタルローンを利用すれば、月々10,000円程度の支払いで全体矯正を受けることも可能です。
費用の面で矯正治療を諦めかけている方は、まずは一度、西白井駅から徒歩1分のところにあるハーツデンタルクリニック西白井駅前までご相談ください。費用面も含めて、丁寧にカウンセリングをして納得いただけるまでご説明いたします。
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