入れ歯の保険と自費の違いは?値段・見た目・使いやすさ・耐久性で比較!

入れ歯の保険と自費の違いは?値段・見た目・使いやすさ・耐久性で比較!

保険診療の入れ歯と自費診療の入れ歯は、どこがどう違うのでしょうか。

 

失った歯の治療法として、最もスタンダードなのは「入れ歯」です。

 

入れ歯は、歯を1本失ったケースからすべてを失ったケースまで、幅広く適応できる装置です。ただし、保険診療と自費診療では、値段、見た目や使いやすさ、耐久性にいたるまで大きな違いが見られることから、どちらにしようか迷っている方も多いようです。

 

そこで今回は、保険と自費の入れ歯の違いを、値段・見た目・使いやすさの4点で比較します。また、それぞれ、どのような人におすすめであるのかも解説します。

 

医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史
監修者 歯科医師 永橋克史 ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
監修者 歯学博士 高田耕司
監修者 歯学博士 高田耕司 日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
監修者 歯学博士 加瀬武士
監修者 歯学博士 加瀬武士 ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前


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保険と自費の値段の違いは?

 

保険と自費の入れ歯の違いとして第一に挙げておくべきは「値段」でしょう。

 

保険の入れ歯の値段は?

 

保険診療では、治療にかかった費用の1~3割を支払うだけですむため、患者さまの経済的な負担は軽いといえます。

 

失った歯の本数にもよりますが、保険診療なら入れ歯を5,000円~15,000円程度で作ることができます。これは3割負担で支払った場合の値段です。

 

自費の入れ歯の値段は?

 

多くの歯科医院では、自費であれば入れ歯1本あたり数万円から十数万円の値段に設定しているようです。

 

自費と保険でどうしてそんなに値段が違うの?

 

では、どうしてそんなに自費と保険とでは値段の差が出てくるのでしょうか。
それは単に保険診療が治療にかかった費用の1~3割負担であるだけの理由ではありません。

 

保険の入れ歯は、作製方法が限定されるため、お口にフィットする入れ歯を作ることが難しく、密着度はやや弱くなります。素材もレジンと呼ばれる歯科用プラスチックしか使えません。

 

保険の入れ歯の固定器具は、金属製の針金(クラスプ)です。

 

一方、自費の入れ歯は、密着性や安定性を高めるために工程を増やして作製します。精密な型取り、噛み合わせまでも考慮した作製方法です。さらに、素材がセラミックの場合もあります。

 

自費の入れ歯は、固定器具の種類もたくさんあります。
たとえば、ノンクラスプデンチャー(スマイルデンチャー)入れ歯は、固定器具が歯茎と似た色です。
歯茎と入れ歯に磁石を入れて、磁力で固定するマグネットデンチャーは、ぴったりと歯茎に適合します。
このように自費と保険では、入れ歯の作成方法や素材がまったく異なるため値段に大きな差が現れます。
そして、次から説明するように、作り方や素材などが違うがゆえに、見た目や使用感などに大きな違いが生じてきます。

 

*レジンとセラミックの違いについて詳しく知りたい方には次の記事が参考になります。

>>レジン(プラスチック/保険適用)とセラミック(保険適用外)の違いは?メリットとデメリット

 

保険と自費の見た目の違いは?

 

保険と自費の入れ歯の見た目には、どのような違いがあるのでしょうか。

 

保険の入れ歯の見た目

 

保険の入れ歯は、前述したように人工歯と歯茎を覆う部分である「義歯床(ぎししょう)」がレジンで作られています。レジンは歯科用プラスチックであるため、見た目は自然ではありません。

 

部分入れ歯に関しては、クラスプという金属製のフックが付随しているため、お口の中で目立ちやすいといえます。

 

総入れ歯も全体がとても大きく、会話の際に動く場合があることから、装置を入れていることに気付かれやすいです。

 

自費の入れ歯の見た目

 

自費の入れ歯では、人工歯にセラミックを使うことができます。入れ歯のフレームを金属で作れば厚みを減らすことができ、装着時の違和感が軽減されます。

 

部分入れ歯では、義歯床の部分に歯茎の色や質感と似た素材を選択したり、金属製のフックがない設計にしたりすることで審美性を追求できます。

 

保険と自費の使いやすさの違いは?

 

入れ歯は、失った歯の機能を補うための装置なので、使いやすいことが何より重要です。ここでは、保険と自費の入れ歯の使いやすさの違いについて解説します。

 

保険の入れ歯の使用感

 

保険の入れ歯は、硬いものを噛むとズレたり、外れたりする場合がよくあります。会話をしているときに入れ歯が動くことで、恥ずかしい思いをされる方も少なくありません。

 

また、レジン製の人工歯や義歯床は汚れがたまりやすく、装置のお手入れもたいへんです。

 

自費の入れ歯の使用感

 

自費では、お口の中への適合性が高い入れ歯を作れることから、保険の入れ歯よりもズレたり、外れたりするトラブルが少なくなります。義歯床の部分が金属で作られた入れ歯は、食べ物の温度を感じやすく、食事の満足度も向上することでしょう。

 

入れ歯に使われている素材も全体的に汚れが付着しにくいものであるため、お手入れで苦労することも少なくなります。

 

保険と自費の耐久性・寿命の違いは?

 

保険の入れ歯は壊れやすく寿命も短い

 

プラスチックで作られた保険の入れ歯は、当然ですが壊れやすいです。床に落とした衝撃で割れることも珍しくありません。人工歯の摩耗も早く、入れ歯そのものの寿命も3~5年程度で、短いといえます。

 

保険の入れ歯は、経年的な劣化や変形が避けられず、お口の中の環境も変化するため、長期間使い続けることは難しくなっています。

 

ただ、保険の入れ歯は故障した際に修理しやすいというメリットがあります。レジンは修理にするのに適した素材であり、ちょっとしたトラブルであればすぐに解決できます。

 

自費の入れ歯は壊れにくく寿命も長い

 

自費の入れ歯にもいろいろな種類があるため一概に語ることは難しいですが、基本的には保険の入れ歯よりも丈夫で寿命も長いでしょう。セラミックの歯は摩耗することが少なく、メンテナンスやケアの徹底は必須となりますが、5年以上使い続けことも難しくはありません。

 

ただし、使用する素材によっては故障した際の修理が困難となるケースもあります。

 

保険の入れ歯のメリットは?

 

保険診療で入れ歯を製作する主なメリットは、「費用が安い」の1点です。この点において、保険の入れ歯は自費の入れ歯に優っています。ですから、入れ歯治療にかける費用をできるだけ安く抑えたいという方には、保険診療がおすすめです。

 

しかし、保険の入れ歯には「壊れたときに修理しやすい」という利点もありますが、壊れやすく、不具合も生じやすいため、純粋なメリットとは言い難いかもしれません。

 

自費の入れ歯のメリットは?

 

自費の入れ歯には、次のようなメリットがあります。

 

見た目が自然できれい

 

入れ歯は比較的大きいため、ブリッジやインプラントと比較すると違和感が生じやすい装置です。

 

自費の入れ歯なら、金属床で強度を確保することで、入れ歯を薄く、目立ちにくくできます。
人工歯をセラミックにすれば、見た目も天然歯に近付けることが可能です。
金属製のクラスプがない部分入れ歯なら、ブリッジに近い審美性を実現することも難しくありません。

 

こうした審美性の追求を保険の入れ歯で実現することは不可能です。

 

入れ歯でも食事を楽しめる

 

食事の満足度は「味」だけで決まるものではありません。
食べ物の硬さ・軟らかさ、温度の違いも重要な要素となってきます。
これらは、分厚いプラスチック製の入れ歯ではなかなか感じ取ることが難しく、保険の入れ歯での食事の満足度が低下する要因にもなっています。

 

義歯床が金属で作られた薄型の入れ歯なら、食感も比較的感じやすいでしょう。特に温度に関しては熱伝導率が高く、食べ物の熱さや冷たさを楽しめるようになります。

 

寿命が長い

 

上述したように、自費の入れ歯は保険の入れ歯よりも寿命が長くなるといえます。
大切に使っていれば、5年、10年と長持ちさせることも難しくありません

 

入れ歯が変形したり、劣化したりしないということは、顎の骨や歯並び、噛み合わせの変化を抑えることにもつながるため、お口全体の健康維持・増進に寄与します。

 

保険の入れ歯のリスクは?

 

前述のように保険の入れ歯は、最初からの適合性も低く、寿命も長くはありません。
適合しない入れ歯を使い続けると、単に違和感だけの問題ではなく、口内炎や歯肉がんが発生する原因となることもあります。

 

見た目や使い心地だけでなく、全身の健康にも影響してくるので、自費か保険かのどちらにするのかは、じっくりと考えましょう。

 

保険と自費で迷ったら歯科医院に相談を

 

保険と自費で迷ったときには、歯科医院に相談することがベストです。

西白井駅から徒歩1分のところにあるハーツデンタルクリニック西白井駅前なら、時間をかけてご相談に乗り、あなたに合った入れ歯を決めていきます。

 

まとめ

 

このように、保険診療と自費診療の入れ歯にはたくさんの違いがあります。

 

ほとんどの面で自費の入れ歯が優れてはいるものの、経済面においては圧倒的に保険の入れ歯に軍配が上がります。

 

個々のケースで推奨される装置も変わってきますので、まずは西白井駅から徒歩1分のところにあるハーツデンタルクリニック西白井駅前にお気軽にご相談ください。

 

ハーツデンタルクリニック西白井駅前では、カウンセリングで患者さまのお話をしっかりお聞きした上で、最善といえる治療法、入れ歯の製作法をご提案いたします。

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